2005年01月25日

人形撮影に便利なレンズ

Nikon Ai AF Micro Nikkor 60mm F2.8D

  本館の天使の羽では、ドール写真を中心に公開させて頂いておりますので、たまにはカメラ関係ネタも書いていきたいと思います。というわけで、一番最初は、いきなりレンズのお話からです。カメラの違い(一眼タイプ、コンパクトタイプ等の得手不得手)については、いつかコメントさせて頂きたいと思います。 



 今回は、マクロレンズについてです。小さな物を大きく写すレンズ。それがマクロレンズの特徴です。大きく写すためには、被写体に近づく必要があるため、接写レンズとも言います。(望遠のマクロレンズもありますので、接写=マクロというわけでもないのですが。)

 普通レンズというのは、遠景撮影のために最適に調整されているのに対し、マクロレンズは接写向けに調整されています。近接時のピントリング幅が大きい(ピントを合わせる範囲が広いということは、それだけ厳密なピント合わせが出来るということ)のも特徴の一つです。マクロレンズは、拡大して撮るため専用のレンズなの?と思われがちですが、前述の様に近接時に最適に調整されているというだけですので、普通の撮影に常用されても全く問題ありません。ピント幅が広い分、ピント合わせに時間を要してしまうかもしれませんが、接写出来る能力は、それを差し引いても余りあります。

 で、僕が実際に使っているのが、ニコンのマクロレンズ60mmです。デジカメ本体のご紹介の時に詳しくコメントさせて頂きますが、一眼ボディー本体には、基本的に同じメーカーのレンズしかつきません。ですので、ニコンのカメラを持っている僕は、ニコンのレンズの中から選択することになります。

 このマクロレンズの購入を決めた理由は、ボケが非常に美しいこと。写真にとってこのボケとは、とても大切です。きちんとピントを合わせたい被写体には、くっきりとピントの芯がきているのに、ピントが外れる箇所は、ふわっとした感じでなだらかにボケてくる、そんな写真を撮ることが出来ます。逆にボケの汚いレンズというのは、被写体の輪郭の外、本当ならピントがボケてくるべきところに、輪郭の残像とでもいいましょうか、輪郭が二重になっているものがあります。二重といっても、ボケているので、はっきりした輪郭ではないのですが、そこがうるさい感じに見えるのです。完全にピントが外れているところのボケの形も汚いと画面がうるさくなるのですが、このニコンのマクロ レンズは、ふわっ とした感じになるんです。

 レンズだけなのに高価と思われるかもしれませんが、大切に使えば、一生使えますので(決してオーバーではないですよ)良いものを購入されることをお薦めします。今後は、週一ぐらいのペースで人形撮影に便利な撮影機材をご紹介させて頂きます。

 
 


angelswing7 at 22:55│Comments(0)TrackBack(0)カメラ関連 

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