2005年08月
2005年08月30日
満天の星たち
ホームスターが七夕より遅れること1月半、ようやく届きました。楽しみだったので、直ぐに開けて天井に映してみることに。昼間だったので、雨戸を閉めてみたのですが、第一印象は何だかなぁ〜でした。確かに凄いのだけど、これで2万円の価値あるの? そんな感想なんです。正直、黒い紙に穴をあけて投影したものと、あまり違いを感じられませんでした。かなりがっかりして、でも諦めきれずに、夜、もう一度投影してみました。するとどうでしょう。そこには昼間みた世界と全く違う世界が広がっていました。
何が違うのかといいますと、明るい等級の星は、昼間とそんなに変わりません。大きな違いは暗い、そう天の川のような星たち。まるで本物の星を見ているような気がしてきます。昔、清里に星を見に行ったことがあります。そのとき見た星は、本当に近くに感じられたものです。仲間で円を組んで寝転んで星を見たことを思い出しました。目の前に広がる星たちは、人の視界以上に広がっていて、流れ星を見つけると、大声で他のみんなに教えあって、声のする方を一斉に見たものです。あのときの、星の明るさ、そしてとても近くに感じられた理由は、都会と比べて空気が澄んでいたからだと思います。また、街中と違って、明かりが少ない場所まで移動したこともあったと思います。環境問題が深刻になった背景には、社会の発達が背景にあると思うのですが、美しい星たちをホームスターでしか見れないとしたら、少し哀しいなぁ〜と思いました。
以下は、以前、ホームスターに関して書いた記事の再掲です。
ほんと、七夕の夜って、あまり天気良くないですね。今年も天の川は見えませんでした。でも、ホームスターがあるから大丈夫。いつだって満天の星を見れるんだから...。と思っていたのに、アマゾンさんからは、送られてきません。早くこないかなぁ〜。
ホームスターというのは、簡単に満天の星が楽しめるように作られた家庭用プラネタリウムのことです。今までも、似たような商品はありましたが、業務用と同じレンズ式投影方法を採用し、通常人間の肉眼で見える星の数は約8600個なのですが、それを上回る1万個の星の投影を実現した物凄いものなんです。その開発に携われた方が、ギネスに「世界で最も先進的なプラネタリウム」として認定された「メガスターII―Cosmos」の製作者でもある大平さんです。
今回、ご紹介させて頂く本は、大平さんが、プラネタリウムと出会って、その魅力に魅了され、一般的なプラネタリウムの100倍以上の星を映し出す、そんなプラネタリウムを個人の力で製作されるまでになった半生が綴られています。製作の途中、技術的な葛藤やアクシデントに見舞われることはあっても、大平さんのプラネタリウムに対しての情熱は揺らぐことがなく、また、多くの友人や先輩達が協力してくれて、アイデアと工夫と度胸で乗り切るエピソードの数々には感動を覚えます。自分も人形を作っていますが、大平さんのように憧れを持ちつづけ、形にしていく姿は、理想と現実に悩む自分にとって、自分に負けちゃいけない、言い訳なんかするぐらいなら、前に進めよと、この本が言っているように思えました。
プラネタリウムが好き嫌いに関係なく、創作している方々には是非、読んでいただきたい本です。また、この本を読んでから、ホームスターが投影した満天の星を眺めると、感慨深いものがあると思います。
アマゾンさんでは、完売になっていますが、ホームスターをご紹介させて頂きます。
家庭用星空投影機「ホームスター(HOMESTAR)」 スターシルバー
過去にTVで紹介されたときの内容が公開されていました。
以下のリンクから、ご覧いただけます。(アナウンサーによる解説)
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2005/04/21/movie/mayu.ram
以下は、実際の利用映像です。
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2005/04/21/movie/tt.ram
是非、ご覧下さい。
2005年08月29日
アルスラーン特集
田中芳樹さんは、大好きな作家さんのお一人なのですが、如何せん続編が発表されるのに何年も待たされるのが残念です。(笑) 続編が発売されるといつもすることが、第一巻から読み返すことが必要になります。だって、第一巻の初版って20年近く前になってしまいますから。(笑×2) 田中さんの作品は、特にアルスラーン戦記においては、小説というより漫画ですので、読み返したとしてもあっという間に終わってしまうから問題ないのですが、それでも登場人物がたくさん出てくるので人間関係や舞台背景が分からなくなってきます。そんなとき、今回ご紹介させて頂くアルスラーン特集本がお役に立てるのではないでしょうか?
収録内容は以下のようになっています。
総力特集「田中芳樹の世界」
○ 書き下ろし新シリーズ「白銀騎士団」(ルビ シルバー・ナイツ)
○ 対談 田中芳樹vs藤田和日郎(漫画家)
「漫画家として、小説家として」
○ マンガ 皇なつき特別書き下ろし
「アルスラーン戦記外伝 東方巡歴」
○ パルス王国物語・キャラ図鑑・魔軍解剖・会戦ガイドほか
○ 田中芳樹 欧州シリーズ解説・丹野忍 描き下ろしピンナップ
読みきり短編特集 今、もっとも“読みたい”作家たち
朱川湊人・あさのあつこ・梶尾真治・赤木毅・大槻ケンヂ・風野潮・澤見彰・吉川良太郎・柾悟郎・中島たい子
エッセイ「私たちのヒーロー」
上遠菜穂子・奥泉光・うぶ方丁(うぶかた、うぶはニスイに中)・荻原規子・森見登美彦
巻末特別付録
アルスラーン戦記最新作『魔軍襲来』田中芳樹生原稿袋とじ
そうそう、アルスラーン戦記の最新刊がまもなく発売されます。
2005年08月28日
S.I.C HERO SAGA
バンダイの隠れた?ヒット商品であるS.I.C (スーパー・イマジネィティヴ・超合金)のフィギュアを、石森プロの早瀬マサト氏によるストーリーに沿ったディオラマ作品として紹介している人気コーナーがあります。月刊ホビージャパン連載の「S.I.C HERO SAGA」です。基本的には仮面ライダーのサイドストーリーなのですが、キカイダーも連載されていたことがあります。そのストーリーも、仮面ライダーファンにとっては、思わずにやりとするものだったりするのですが、やはりディオラマ写真の素晴らしさに感動するわけです。例えば、仮面ライダークウガのディオラマでは、商品化されていないグロンギ族の怪人が登場しています。商品化されていないのに、何でこうマッチしているのだろう?と思いながら制作された原型師さんのお名前を拝見したら、S.I.Cそのものの原型を作られている方でした。なるほど、マッチしていて当然なんですね。仮面ライダーBLACKの時に登場したアナザーシャドームーンにいたっては、あまりの人気でそのまま商品化までされてしまいました。
個人的には、早く仮面ライダー響鬼がS.I.C作品としてシリーズ化されて、巨大魔化魍との戦闘シーンがディオラマ化するところを見て見たいです。今回ご紹介させて頂いた本は、今まで連載された「S.I.C HERO SAGA」の中から、『仮面ライダークウガ』編と、“昭和ライダー”を中心とした6エピソードに加え、書き下ろした1エピソードが収録されています。
2005年08月26日
デジタル一眼はどの方向を目指すのか?
キヤノンからフルサイズデジタル一眼レフカメラ EOS 5Dが発表されました。1,280万画素のフルサイズCMOSセンサー、マグネシウムボディー、2.5型液晶モニターを搭載。秒間約3コマ/秒を実現。さらに連続撮影可能枚数、JPEG(ラージ/ファイン)約60枚/RAW約17枚というスペックです。このデジカメ何が凄いかといいますと、撮像素子のサイズがフルサイズでありながら、約40万という価格に抑えて登場したという点です。えっ! 40万もするのに、抑えた価格ってどういうこと?
そう一般的に発売されているデジタル一眼の撮像素子(フィルムに相当する部分)の大きさってAPS−Cサイズと言って、普通のフィルムよりも小さいサイズだったのです。それでも小型デジカメよりは、相当大きかったので、画質もより良いものが作れていました。撮像素子の大きさを大きく出来れば、より懐の深い画像が撮れるのですが、大きくなればなるほど、歩留りが悪くなるため、価格が急に高くなってしまいました。簡単な例でご説明させて頂きますと、1mの棒があって、それを10cm間隔で切断するとします。すると10本の短い棒が出来ます。どうしても製造上の問題で、平均して50cm間隔で1cm分何か使えない部分があったとします。するとその短い棒の中で平均して2本使えない棒が存在するわけですから、1mの棒からは、8本の短い棒が取れるということになります。ところが、1mの棒を50cm間隔で切断してみるとどうでしょう。1mを50cmに切断するのですから、2本になると言いたいところですが、製造上の問題が発生することを考えると、1mの棒から1本も使える部品が作れない可能性もあるということになってしまいます。撮像素子が少し大きくなっただけで価格が全く異なるのは、そういった理由があります。
キヤノンのフルサイズデジタル一眼は、EOS-1Ds Mark II というプロ用のカメラが既に発売済なのですが、こちらは、約100万円もします。それと比べたら半額以下という価格設定は、凄い!ということになるのです。
そこで気になるのが、ライバルと言われているニコン。ニコンは、APS−Cサイズの撮像素子 のことをDXフォーマットといって、全ての一眼デジカメ共通のフォーマットとしています。上位機種のD2Xから、D50まで、全て同じDXフォーマットで統一されています。また、ニコンはレンズを取り付ける武部分(マウント)を変更してこなかったというポリシー?みたいなものがあるので、このままでのフルサイズ化は難しいとされています。ただ、幾らコンパクトデジカメよりも大きいDXフォーマットサイズの撮像素子とはいえ、1000万画素以上の画素数には、限界があるのでは?というのが個人的な見解です。APSサイズの一眼デジカメでバランスいいのは、600万画素までだと思います。600漫画素あれば、A3プリントまで出来るので、一般目的であれば十分だと思います。ところが、画素数競争は、一見華やかであるため、新しいデジカメが発売されれば、画素数もあがっていて当たり前みたいな感じになってしまっています。画素数だけあげても、感度低下、ラチチュードの低下、画像ファイルサイズの巨大化等、デメリットの方が大きいと思うのです。
そもそも、フィルム時代は、いかにフィルムを小さく出来るのか?といった流れで動いていました。普通のフィルムである35ミリサイズの他にも、110(ワンテン)、APS、ディスクフィルムと小型化を進めた歴史があります。でも画質とのバランスで35ミリフィルムが主流となったのでした。デジタルも一緒だと思うのです。小さい撮像素子で画素数もある程度あって、そこから得られる画像の品質が一定以上であれば、そこに落ち着くと思うのです。小さい撮像素子の方が歩留りも良いので、価格面でも有利になりますから。撮像素子が小さいカメラの方が、小さいレンズを設計出来るので、有利でもあります。
デジタルカメラ戦争。色々な動きはありますが、実質、キヤノンとニコンの一騎打ち状態です。キヤノンがフルサイズのEOS 5Dを発表したのに対して、D200がどういう仕様で登場するのか? DXフォーマットだからといってフルサイズには負けない何かをもって登場することは間違いないと思います。そうでないと、キヤノンの一人天下になってしまい、カメラ業界として面白みが無くなるのが残念です。頑張れニコン。
2005年08月25日
ニコン D50 キャッシュバックキャンペーン実施中
ニコンデジタル一眼の入門機D50を購入されると、漏れなくご応募された方に1万円キャッシュバックのキャンペーンが始まりました。条件は、2005年8月20日(土)〜10月23日(日)に購入したことを証明出来る販売店のレシートコピーが必要となります。(キャンペーンの詳細は、こちらをご覧下さい。)
ちょうど、購入を考えている会社の後輩さんがいたので、幾らになっているのかアマゾンさんで確認しました。すると面白いことを発見しました。ニコンD50は、最初からブラックボディーとシルバーボディーが発売されました。性能的には全く一緒で、色と一部表面処理が異なるだけです。それなのに、1万2千円近くも販売価格が違っています。アマゾンさん間違えたのかなぁ〜? ファミリーユーザー向けにシルバーが発売されたと思うのですが、そちらの方が高いです。でも個人的には、黒い方がかっこいいと思います。迷わず、安いブラックボディーがお薦めです。ブラックボディーだと税込77500円で、10%のポイント還元を考えると、実売7万円。それからニコンさんの1万円バックがあるから、実質6万円で購入出来ることになります。ニコンD1が定価65万円で発売されたときに、一眼デジタルの価格破壊とされていたのですが、それから6年経過して1/10の価格で手に入るようになりました。
Nikon D50 シルバー デジタル一眼レフカメラ ボディ単体
2005年08月24日
蜷川実花さんの撮る写真
蜷川実花さん。舞台演出家の蜷川幸雄さんの娘さんだから...というわけではないのだと思うのですが、彼女の撮る写真は、とても個性的だと思います。個人的な感想なのですが、彼女の写真は、どれも色彩が凄い。原色といいますか、鮮やかであり、写真というよりも油絵といった感じでしょうか? それと彼女の撮る写真には、少女期の女の子らしさといいますか、ポップでキュートなその年齢の時にしか撮れない、少女独特の可愛らしさ、う〜ん、存在だけで可愛いという特権みたいなものが、凝縮されているように思います。今まで、発売された写真集を以下に並べさせて頂きましたが、表紙だけでもその可愛さが伝わってくると思います。女の子の写真が一杯なんですけど、おdちらかというと女性の方が喜ばれる写真だと思います。
土屋アンナさんの写真集。一人の女の子の可愛さを一冊に凝縮しましたよ!って感じの写真集です。モデルさんと蜷川さんの仲の良さが感じられる写真の数々。ポートレートで大切な基本がそこにはあります。
吉川ひなのさん、土屋アンナさん、高橋マリ子さん、鬼束ちひろさん、birdさんほか、女の子総勢63人を撮影した写真集です。可愛いアート写真が一杯です。
片瀬那奈さん、伊東美咲さん、SHIHOさん、今宿麻美さん、小林明実さん、楓さん、アリスさん、 melodyさん、田中美保さん他が登場されています。雑誌・広告・カタログ等掲載写真のほか撮り下ろしも収録されています。いつものことですが、小物も可愛いのでファッションの参考にもなると思います。
田辺あゆみさん、ACOさん、佐藤藍子さん、カヒミ・カリィさん、高橋マリ子さん、今宿麻美さん、市川実日子さん、中谷美紀さん他のガールズ・ポートレイト。雑誌で発表されたものに加え、撮り下ろし作品も収録されています。
『Smart girls』『NEUT』『装苑』『Olive』などの雑誌掲載のほか撮り下ろしも収録されています。タイトルにご自身のお名前をつけていることからも分かるように、彼女の決定版写真集と言っても良いでしょう。かなり大型の写真集なのですが、彼女の色彩感覚がより身近に感じられます。
2005年08月23日
2005年08月21日
花火は夏の風物詩?
夏の夜と言えば、花火と浴衣でしょうか?(笑) 若い女性が親しみやすくなったとはいえ、まだまだ浴衣を普段着感覚では着れません。でも、花火大会だったら、ロマンチックな気分になって浴衣も気兼ねなく楽しむことが出来ます。確かに浴衣は、夏だけのような気がしますが、花火も夏だけのものでしょうか? 実は、そうではありません。現在では一年を通じて全国各地で花火大会が開催されています。この本は全国の花火撮影地100選と銘打って紹介するとともに、特色ある花火の紹介と地図によるガイド特集で構成しています。花火のご紹介本というよりは、花火をきれいに写しましょうみたいなコンセプトの本で、簡単に言うと花火撮影のロケーション紹介本です。勿論、プロの撮影によるまるで絵画のように美しい花火の写真も掲載されています。他にも、花火図鑑(これで花火通になれるし、撮影するときの参考になります)も大変、役立ちますし、花火の上手な写し方、テクニックも特集されています。最近はデジタルカメラの方が多くなっているので、デジタルカメラを使って魅力的に花火を撮るにはどうするか? といったことにも触れられています。今年の花火大会で今一納得がいく写真が撮れなかった方は、これからでも遅くありません。この本を読んでチャレンジしてみて下さい。夏が終わっても花火大会のチャンスはあります。花火について一歩前に出るためのお薦め本です。
2005年08月20日
See-Saw
「機動戦士ガンダムSEED」のエンディング・テーマ「あんなに一緒だったのに」で注目を集めているユニットのアルバムです。僕は、ガンダムSEEDは見ていないのですが、TVで流れてきた音楽を聴いたときに、歪んだギター、個性的な声が気になりました。高音の伸びもきれいなのですが、透き通っている声というよりも、ちょっと太い声というのでしょうか?誰に似ているのだろう? そう考えてみても、思い当たるアーチストはいませんでした。気になってこのアルバムを購入してみたのですが、退廃的なギターのイメージだと思っていたら、アコースティックギターサウンドがあったり、ピアノとヴォーカルのシンプルなセッションがあったり、とても面白いアルバムでした。
See-Sawは、高校のクラブ活動で母体となる女性6人のバンド“15 SAND(いちごさんど)”が元になっています。就職するがメンバーの熱意によりバンド活動を再開、OL生活の傍らライブ活動を続けられたのですが、方向性の違いなどでプロデビューを断念。1993年7月、Vo.石川千亜紀さん、Key.梶浦由記さん、B.西岡由紀子さん、3人のユニット“See-Saw”としてデビューされたのですが、西岡さんが脱退。現在のVocal&cho:石川智晶さん、Keybords:梶浦由記さんのユニットが誕生しました。公式サイトはこちらです。
お二人は、それぞれ個人でも活動されています。
石川さんは、永作博美さんに楽曲を提供されたり、多くのアニメの作詞、作曲もされています。ソロの石川さんは、See-Sawとは、また違った自然体の彼女の歌声が聴けます。石川智晶さんのの個人サイトは、こちらからご覧頂けます。
See-Sawでは、Keybordsと作詞作曲をメインで担当されている梶浦さん。ソロアルバムでは見事な歌声を聴かせて下さいます。アニメ系サントラなどの曲提供やプロデュースをされているという印象が強かったのですが、やはり歌もお上手だったんですね。ストリングスやヴァイオリン、マンドリンなどのアコースティック楽器が多用されていてとてもナチュラルな感じのアルバムです。梶浦由記さんの個人サイトはこちらからご覧頂けます。
そしてSee-Saw久しぶりの結成作品は、やはりガンダム。
機動戦士ガンダム SEED DESTINY 第4クール EDテーマ 君は僕に似ている
これからもSee-Sawとしての活動も定期的にして頂きたいと思いました。
2005年08月19日
料理の基礎知識 パート2
料理のための本のご紹介第二弾です。小学生の時、家庭科の授業で習った料理?は、ごはんの炊き方とだし汁をとってのお味噌汁の作り方でした。今、考えると、何て基本的なことしか教えてくれなかったのだろう?と思うのですが、料理や献立を作る前の基本の技術は、そこにあったと思います。
料理本のレシピに書かれていることだけで、料理が上手に作れるかといったらどうでしょう?人によって上手く作れる方もいれば、どうしてもおいしく出来ない方もいるでしょう。どうして同じレシピをもとに作っているのに、このような差が生じてしまうのでしょう。それは、料理以前の知識があるか無いかにあると思います。例えば、ゆでると書いてあれば、当然、水やお湯が必要です。でも、野菜をゆでると書かれていたときに、水を用意するべきか、お湯を沸かしてからゆでるべきなのか? どれぐらいの量が必要なのか? 火加減は? その前に皮はむくの、むかないの? どのように切るの? 洗うの? たった一つの「ゆでる」というレシピの説明だけでも、これだけの基礎知識が必要になります。これら基本を理解することは、料理が上手くなる上で、一番合理的な近道であると筆者である渡邊さんは、書かれています。僕も同じに思います。何でも、基本を理解しておくと、応用が効くようになります。その基本にある根拠を理解して、自分の経験とした技術は、一生忘れることはないし、繰り返し利用しているうちに手間をかけるべきこと、逆に手間を抜いてよいものの見極めも出来るようになると思います。この見極めが出来るようになったとき、料理作りが楽しくなるのではないでしょうか?