2005年10月22日

今の響鬼とは、緻密度が違い過ぎます5

 

 

 

 

 

 

仮面ライダー響鬼 VOL.3

 DVDが届いていたので、何気なく1話だけ見るつもりが、結局、最後まで見続けてしまいました。それだけ、緻密で、つい半年ぐらいに見たばかりの筈で、内容もセリフも良く憶えているのに、それでもワクワクしながら鑑賞出来ました。この頃の猛士東京支部(たちばな)は、きちんと魔化魍サーチや、分析をしていたし、香須実さんも必ず、ヒビキさんのサポートに同行していました。無駄なカットが殆どなく、次はどんな魔化魍が出てくるのだろう、どういった進化してくるのか、それに対して鬼たちはどうするのか、ある種の緊迫感が、魔化魍を不気味で強力な敵として描くことに成功しています。気温、湿度、気圧から猛士データベースと照合した結果、ウブメかオオクビか悩み対抗策を考えて行き出くわしたのが、100年に1度出現するオトロシで口伝でしか対策が伝わっていないといったような展開は、面白いし、オトロシのCGも、カマイタチのCGと比較したら、これが同じ響鬼という作品なのかと疑いたくなってしまいます。

 それと、所々に挿入される文字。時に場面転換を表したり、時に明日夢くんの心情を表したり、特に明日夢くんは、無駄なセリフを話さず、表情や、行動でその気持ちを表現するような場面がたくさんあったり、もっちーの言葉の1つ1つに何ともいえない優しさ、気遣いみたいなものを感じました。DVDを観終えた瞬間、何だか心の中が暖かくなって。30話以降の響鬼には、このテイストが無くなってしまって、真面目にDVDは、29話まで購入しようと思います。DVDの7巻だけは、5話収録するのが、東映さんの誠意だと思います。(本当に)

 今の放送では、あきらが鬼のことで悩んでおりますが、オトロシの童子、姫に遭遇したときのあきらからは、もっと明確な意思みたいなものを感じられました。

 妖姫「貴様、鬼か?」

 童子「鬼ならば倒さねばならぬ。」

あきらに木の枝を投げつけます。
右手で避けようとして負傷してしまうあきら。

 あきら「倒されるのはどっちかしら。」

 童子「子供の癖に元気な鬼だ。」

 あきら「あんた達のような人殺し。絶対に許さない!」

 特典映像として、ヒビキ役の細川茂樹さんが、色々な秘話を語って下さっております。拝見していて最初微笑ましかったのですが、次第に見るのが辛くなってしまいました。ヒビキという主人公のキャラクター作りについても、前の制作スタッフの方々と意見交換して決めていったこと、クールでいくというよりも、少年から尊敬される、そして親しみやすくて、誰からも慕われているヒーローが作りたかったし、自分には、それしか出来ない 細川さんのそんな思いも、響鬼という作品を作る原動力になっていたと思うと、スタッフが一新され、テイストも変わってしまった続:仮面ライダー響鬼という番組に対して、どんな気持ちで、耐え忍ばれているのだろうと思ったら、本当に可哀想に思いました。番組がどんなにつまらなくても、納得いかなくても、役者さんの努力は無駄にしてはいけない。だから、最後まで見守りたいと思いました。



angelswing7 at 02:44│Comments(0)TrackBack(0)DVD 

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