特撮番組

2005年10月23日

仮面ライダー響鬼 三十七之巻2

 今回の放送は、今までの矛盾だらけの展開よりは、良かったです。ザンキさんが、かっこよかったし。(笑) ですが見終えた後に、釈然としないものが残ったのも事実です。それは後付けとしか思えない内容が多かったから。それとリアルティーを下げる設定とか...。

 まず、残念だったのが、朱鬼が鬼たちを狙っていた理由、それが、変身するための音錠を欲しかっったから。朱鬼も両親を魔化魍に殺されたから、その復讐のために鬼になっていたという設定。彼女の中では、復讐こそ第一優先であり、では、そんな彼女を誰が指導したのか、以前の猛士の設定からは、鬼祓いの命令 なんて考えられなかったと思うのです。鬼になるには、人としての資質が絶対条件だと思っていましたから。

 洋館の男女と朱鬼の会話から判明したこと。

 随分前に出会っていること、朱鬼は、心の闇を持っていて、鬼というよりも魔化魍側に属する人であると...。洋館の男女は相当前から暗躍していることと、鬼の力を悪用しようとする者が出た場合、倒さないといけないなんて。なんか、響鬼という作品が、ドロドロドラマに変わってしまって。(泣)

 吉野の宗家から鬼祓いの命令とは、鬼、つまり人を倒せということであり、どんな人間であっても、それが正当化されるなんて、やはりおかしい? 今回のヒビキさんの一見含蓄あるように見えたイブキさんへの回答。「キツイ仕事だよな。あきらも結構悩んでいるみたいだし。」「お前が自分で答を出さないと。あきらのためにも。」「お前が出した結論が、プラスになるといいな。お前とあきらのためにも。」「さぁな。唯一つ言えるのは、鬼の仕事ってのは、きれいなもんばっかりじゃない。」

 これって、結局、どうしろということなのか、鬼祓いをしろということ、つまり人殺し(もしくは同等のこと)をしろと言っているとしか受け取れません。その結果がどうして あきらやイブキさんの為になるのか? ヒビキさんが、どんなに諭すように語っても、おかしいことはおかしい。

 それに対して、ザンキさんが朱鬼に言った「鬼の仕事は命を守ることです。人の命も、鬼の命も。」こういった発言の方が、全然、すっきりしています。ザンキさんが今回かっこよく思えたのは、以前のザンキさんと変わっていなかったから。他のキャラクターは、みんなおかしくなってしまった。哀しいです。

 今回のイブキさん。吉野の鬼祓いの前にあきらを退席させたことは良いとして、ヒビキさんに相談中のあきらに割り込んで、「ヒビキさん、済みません。いいですか?大事な話があるんですが。」はないでしょ? イブキさんって、年齢以上にしっかりした人だったのに。「君には鬼の陰の領域に踏み込んで欲しくないんだ。」以前のイブキさんだったら、イブキさん自身が、陰の領域に踏み込まなかったでしょう。例え、それが宗家の勅命だとしても。(そもそも鬼祓いなんてことが、以前から実行されていたなんて、思ってもみなかったですけど。イブキさんとヒビキさんの会話からは、過去にもされていたことが確認出来ました。) 

 今回のイブキさんのとった行動、すなわち鬼祓いは、あきらとイブキさんにとって、どういう結果をもたらしたのでしょうか?僕としてはプラスになったとは思えませんでした。

 シリアス路線は歓迎なのですが、根本的なキャラクターの重厚さが失われてしまっては、素直に喜んでよいのか微妙だと思いました。

 

 しかし、京介の役者さんてセリフが下手ですね。(今までは、あまり気にしていなかったのですが)「鬼であるということは鬼であっちゃいけない。そうヒビキさんが言ったんだ。」イントネーションがおかしいために、相手に対しての質問、確認の意味なのか、断定なのか、最初分かりませんでした。その後の会話からすると前者が正解。明日夢くんの困った表情が、京介に対してというよりも、今の響鬼に対して見せたものと思えてなりません。

 呪術で、肉体年齢を若返らせたり、式神みたいなものを扱えるなんて、それもちょっと変だなぁ〜。来週もショッカー怪人が登場するようですね。清めの音が通じない敵って。あきらの鬼変身も近いってことでしょうか?

*************************************
響鬼の「完全新生」路線とそのスタッフを断固支持します!
□『仮面ライダー響鬼『完全新生』路線 復活運動』
http://just.as/hibiki 

「旧路線とスタッフの復活」を願う方は、どうぞ積極的にコメントとTBをお寄せください。
旧路線・スタッフの復活を願う方の記事であれば内容は問いません。

現在具体的な運動としては、「たのみこむ」におけるネット署名活動を展開中です。
ぜひご賛同ください。
□たのみこむ「響鬼に理想の最終回を!」
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=52641
**************************************



angelswing7 at 12:37|この記事のURLComments(2)TrackBack(9)

牙狼<GARO>  時計5

 少しずつ謎が解明される牙狼<GARO>。ストーリーも面白いし、アクション、映像も素敵。どうして深夜放送なのでしょう? それだけが残念です。

 さて第三話となる今回の敵は、人に直接憑依するタイプでなく、時計のホラーでした。捕り逃してしまった鋼牙に対して問いただす番人たち。「時間はありませんよ。」「そう、あの女に残された時間もね。」「血に染まりし者」「その者に残された時間はわずか百日」 えっ? もしかして牙狼<GARO>って1クールで終わってしまうの? 確かにこのクオリティーを続けるのは大変だと思いますけど。「言っただろ、あの女はホラー狩りの餌だ!その前に俺の手で斬る」 鋼牙は、こう宣言していましたが、カオルを斬る筈はない。ということは、三神官とも戦うということでしょうか?確かにオープニングで、天使のような存在を斬っていますから。

 指輪であるザルバ(魔道輪)をみたカオルが怖がらなかったのが不思議でしたが、ザルバの口からも色々と謎が明らかになって、やはりカオルは視聴者側の視点としての存在のようです。

 さて、最後に今回のホラー モラックス。「その女は血に染まりし者だ。女はいずれ死ぬ。ならば、俺が食らっても同じことだ。さぁ、潔く退散しろ!」鋼牙は言います。「断る! たとえ、残された時間が僅かでも、人には残された時間を生きる権利がある。貴様にその女は渡さない。」

 モラックス:「な、何故だ、何故そこまで人間に加担する!?」 

 鋼牙:「それでも守るに値する。俺は信じる。貴様の邪悪な時も、俺が止める。」

 本当にオーソドックスなヒーローです。でも、だからこそかっこいい。

 

 また、助けられたカオルに対して「時間は大切にしろよ。」と声をかける鋼牙。

  「私には時間がない。一日でも早く個展をひらき、一秒でも画家として早く大成し。でも、私の目の前にもっともっと大きな障壁が立ちはだかっている事に、私は薄々気付き始めていた。」

 最後のカオルのナレーションがカオルのみならず、鋼牙に対しても不安と聞えたのは僕だけでしょうか?



angelswing7 at 00:56|この記事のURLComments(0)TrackBack(4)